(人獣共通感染症:Zoonosis)

ズーノーシス(Zoonosis)とは、脊椎動物と人との間に自然に移行しうるすべての病気または感染症をいいます。
人から人へ移る病気の方が多いはずですが、動物の種類が多いということ、特に最近、動物飼育ブームでいろいろな動物が飼育される機会が増えたこと、動物の飼い主が恐ろしい病気もあるということに気づかず、べったりとした飼育方法をとるようになってきたことなどで、動物と人との距離が近づいたために、感染の機会が増える可能性があります。

幼児や老人、病中、病後など体力の落ちているときなどでは特に注意が必要です。

節度のある接し方、飼い方をして動物たちと仲良くつきあっていきましょう。

時々、動物のチェックをすることも大切です。

定期的な糞便検査などをすることもよいでしょう。動物病院・動物診療所にご相談ください。

また、動物の予防をすることで、感染を防ぐことができる病気もあります。

体調がおかしいなと思ったら医療機関にご相談ください。また、動物に関しては、動物病院・動物診療所にご相談ください。


ルールを守って動物と人が共生していけば恐れることはありません。

私の病院にもいろいろな飼い主の方が来院されますが、中には、食卓一緒、お皿一緒、お箸一緒という方もいらっしゃいます。とてもかわいいというのはわかります。目に入れても痛くないほどかわいいというのもわかります。しかし、もし動物が重大な病気を大切な家族の人にうつしたとしたら・・・・。

きっと、その動物は、隔離されるなり、少なくとも今までのような接し方はされなくなると思います。そのときの、動物たちは、どう思うでしょう、今までと接し方が違うのですから!!。

動物たちを悲しい目に合わさないためにも、節度あるルールに添った飼い方、接し方をしてあげてください。その一線を作ることができるのは、動物ではなく、人なのですから・・・・・。

動物たちと仲良く暮らしていきましょう。