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共同生活をできるように。 

飼い主の皆様へ

災害が発生し危険が迫ったとき、あるいは安全が確保できないと判断し たときには、ためらうことなく動物を連れて避難して下さい。
ご自分の生命を守るということだけではなく、飼い主として動物を危険な場所から退避させるという動物保護という側面や、逸走によって動物が放浪することなどを未然に防ぐという飼育動物の保護管理をする責任が飼い主にはあります。
災害発生に備え普段から様々な準備をする必要があります。日ごろご家族の皆さんで災害が発生したときに備えてお話し合い下さい。

  1. 同行避難のための準備

避難をする場合、公的避難場所(練馬区では避難拠点)以外に、別に住んでいる家族宅、親戚、知人宅などもあるでしょう。
想像を膨らませ「こういう場合にはこの方法」といくつもの想定をすることも大切です。
同行避難をした場合、動物の嫌いな方や動物が苦手な方と同じ場所に避難することもあります。
動物が苦手な方の立場に立った考え方もお持ちください。
避難場所では、ちょっとしたことがきっかけでトラブルに発展しかねません。すべての周囲の避難者とトラブルなく避難し、共同生活を行うためにも動物のしつけやマナーが大切です。
しつけ方教室に参加することも良いでしょう。あなたのペットの新しい側面を見ることができるかもしれません。
糞便の後始末もしっかりと行い、動物に起因して衛生状況が悪化することが無いようにしなければなりません。

 2. 防災備蓄

地震などが発生した場合、電気、水道、ガスなどのライフラインは寸断されることが予想されます。
最優先で復旧作業は進むでしょうが、それまでの間どのようにして、飢えやのどの渇きを癒し、復旧するまでしのぎますか?
皆さんのご家庭では、災害時のための非常食などを準備されていると思いますが、動物のための備蓄も必要です。
    
<食餌と飲み水>
 非常食や水なども最低 3日分くらいは、準備しておかなくてはなりません。
病気を持った動物で日常、療法食を食べている動物では、特に用意しておかなくてはなりません。
食餌や飲み水を入れるための容器も必要です
できれば密閉できる容器を準備されると良いでしょう。

<常備薬>
災害が発生した際には可能な限り診療にあたります。 しかし、災害発生時には多数の負傷動物の治療が見込まれます。また、獣医師自身も被災者となりますので対応に限りがあるかもしれません。
簡単な応急処置をご自身でできるようにするためにも、常備薬をご準備ください。
また、慢性疾患で投薬を受けているような場合、投薬ができなくなると命にかかわる問題に発展することもありますので特にご注意ください。

<鎖、引き綱、ケージ>
避難生活をする際、動物を制御するためにも引き綱が必要です。
またケージ内で飼育することを
普段から、ケージでの生活にも慣れさせ引き綱をつける習慣をつけましょう。


<個体識別>
災害が発生し運悪く離れ離れになってしまった場合、動物は名前を自分で言うことはできません。
ぜひ個体識別のできるものを普段から体につけてください。
収容先に迎えにこられても、本当の飼主かどうかは何も装着されていないと判断できません。
非常持ち出し袋に動物の写真を1枚入れとおくことも役立つでしょう。

犬は狂犬病予防法により鑑札、狂犬病予防注射済票の装着が義務付けられています。
名札や首輪に住所名前を書くことやマイクロチップなども有効です。
このほかにもご家庭で話し合われ、必要と思われるものを防災備蓄と してご準備ください。