当院は、外観も普通の住宅のように見えます。この病院を設計、建設する際に、動物ができるだけ怖がらず、病院に来たくないと思わないようにするには、どうすることが最良なのか検討しました。その結果、普通の住宅のような雰囲気にしようということになりました。建設当初は、病院らしくないので、仲間の獣医師に「もっと病院らしくした方がが良いのではないか」との意見をもらったりして、少し後悔もありました。
しかし、逃げ出した犬が自宅には戻らず、病院の玄関の前で待ってくれていたり、お散歩の途中でどうしても寄っていくといって言うことを聞かない犬がいるなど、ホームドクターとして地域に根差す目的の一つとして、大正解だったようです。。
生化学検査は、富士フィルム社製のドライケム、血球計算は日本光電社製の血球計算機を使用しています。特に緊急時の検査には欠かせない検査機器です。
白血球の分類や細胞診は、OLYMPUS製の顕微鏡で細胞形態を確認し診断しています。
血液ガス検査は、テクノメディカ社製のGASTATを用いています。
超音波画像診断装置は、東芝製の動物用エコーを使用しています。
心電図検査は、フクダME社製の動物用心電図解析装置付き心電計を使用しています。
当院では、以前から放射X線線量の低減のため、カーボンカセッテを用いた東芝製の動物用X線装置を使用していましたが、フイルムは自動現像機などを用いて現像にあたっていました。
最近、富士フィルム社製のデジタルX線画像診断システムを導入しました。
生フィルムによる画像診断では描出することが難したかった骨の微細構造などの描出に優れ診断に役立っています。
以前から電気メス(下段Gima:DIATERMOーモノポーラ、バイポーラ)を使用し、手術中の出血を可能な限り抑えることにより、動物への負担、手術時間の短縮を図っていましたが、さらに手術時間の短縮、止血結紮糸をできるだけ体内に起こさないなど動物への負担を更に軽減するため、血管シールに優れている超音波メス(上段:Olympus SonoSurg)を導入しました。